2009年08月30日

最初の古楽器演奏?

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Nikolaus Harnoncourt / Concentus Musicus Wien

1964年くらいの録音なので、恐らく初めてのピリオド楽器とアプローチによる演奏として名高いアーノンクールの名盤。彼はその後、1982年に映像作品としては再録音していてDVD化もされた。CDとしての再録音は無い、と言っている間にCDメディア自体が廃れてきてしまい・・・

テンポこそ、その後のアドレナリンを放出しまくり交感神経ビンビンの「ピリオドアプローチ」を経験した耳からすると、こんなに鄙びていたのかというくらいおっとりしているのに驚く。

しかし、音は間違いなく古楽器のもので、40年以上たったのに古い感じがしない。ややゆったりめのスピードにより、むしろじっくりと倍音の多いきらびやかな響きが味わえるくらいで、退屈さとは無縁の演奏。

本当に新しかったものは、そう簡単に古くはならない。


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サヴァールを捜せ

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Jordi Savall / Le Concert des Nations

このオリジナル・ジャケットはもとより、その後の新装版も廃盤となり、CDショップで入手することは不可能になっているらしい。手軽に聴ける手段としては、Napster の定額サービス利用。サヴァールの個人レーベルである Aliavox の新譜が続々ラインナップされていたが、最近、このブランデンブルグも含めて、Astree時代の多くの録音が加わった。

響きは古楽器そのものだし、スピードもやや速め。アクセントも小気味よく切れる。しかし、どことなく「天然入り」というか、開放的で救われる部分がある。ゴリゴリでもキビキビでもバリバリでもなく、颯爽としてほんわか、と言う風情。20年近く前の古楽器演奏CDはあまり売れないかも知れないが、オンライン化でそのような演奏がリヴァイヴァルするというのは何と素晴らしいことか。
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2009年05月10日

ハノーヴァー・バンド

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Anthony Halstead conducts Hanover Band

すらすらと心地良く流れるブラデンブルク。爽やかな朝にどうぞ、という感じ。特に味わいとか発見とか驚きとかがあるわけではなく、と言って退屈では全くない。イギリス流ということなのか。軽妙だが軽薄にならない2番あたりが真骨頂。5番のベズノシウクのフルートが軽いだけではないいい味わいを出している。
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2009年05月09日

イル・ジャルディーノ・アルモニコ

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Il Giardino Armonico

ヴィヴァルディあたりでは過激系演奏で話題になったイル・ジャルディーノ・アルモニコだが、ここではちょっと聴きには軽妙洒脱なバッハを聴かせる。きびきびはしてるのだが、決してドイツ勢のようにグシッグッシッと力を込めて刻むようなことはしない。パラリラパラリラと上方漫才のように流していくのである。

でも、難儀であることの総量は変わらないのだよ、実は。

笑い飛ばすことも、すかっとすっきりし尽くすことも出来なんだ。たとえば、4番のまとわりつくようなバイオリンを聴いてみたまえ。

6番の軽やかに推進する虚無は何だろう。通奏低音のリュートが、また・・・

微妙に癒されたのであった、まる。
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2009年05月07日

ベルリン古楽アカデミー

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Akademie für alte Musik Berlin

日本のアマゾンには無いが、海外では廉価盤として入手可能。

ピリオド楽器だが、3番の第3楽章のような一部を除いてそれほどハイ・スピードではなく、重心の低い響きもあって、きらびやかな雰囲気は無い。しかし、管楽器を始めとする粗野に感じるほどの生々しい音色や、不均一なダイナミクスの変化、テンポの溜め、など聴きどころが多く、新たな発見がある。しかもそれらが、あざとさを感じさせずに納得して聴かせるのだからただものではない。

時折出して聴きたくなる味わいのある演奏。
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2009年05月05日

スイス・バロック・ソロイスツ

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Swiss Baroque Soloists

ちょっと聴くと現代楽器の演奏のようにも思えたが古楽器。第1番あたりは特に個性的だと思わなかったが、第2のトランペットがさりげなく素晴らしい。第3の終楽章の快速ぶりは珍しい。そして、第4番と思ったところで、何と「音楽の捧げもの」のトリオ・ソナタが聞こえてくる。コンサートだったらなかなか心憎いプログラムだ。第5もフルート・ソロが良く、第6もアンサンブルがダマにならず、エッジが適度に効いている。そして最後のオマケがヘ短調のチェンバロ協奏曲(BWV1056)をフルート協奏曲にした珍しいもの。これが素晴らしい。あの有名なアリオーソはフルートにぴったりではないか。
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ファゾーリス イ・バロッキスティ

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Diego Fasolis conducts I Barocchisti

スイスのルガーノを本拠地にしているファゾーリスの演奏は、どちらかというとゲーベルとMAKの路線だが、曲によってかなり使い分けている。1番から3番まではスピード重視だが、4番以降は普通に近いテンポで、その分、ソロに細やかな装飾を付けたり。弾むようにアクセントを付けたり、短い節回しをちょこっとカンタービレしちゃったり、サービス満点。結構好きな演奏。
posted by BIANCO at 18:23| Comment(0) | ピリオド楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゲーベル指揮ムジカ・アンティクワ・ケルン

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Reinhard Goebel conducts Musica Antiqua Köln

これはトランスですな。発売された頃は過激さを売り物にするあざとい演奏じゃないかと思って近寄らずにいたのだけれど、改めて聴くとこんなに面白いものだったとは。確かに超快速ではある。しかし、この演奏を特徴づけるのは、スピードが生み出すビートとダイナミクスの変化が作り出すビートが共振してえもいわれぬグルーブ感だ。

聴き過ぎは良くないかも知れない。でも、時々、聴いてしまう。
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コープマン

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Ton Koopman conducts the Amsterdam Baroque Orchestra

ラ・プティト・バンドの演奏から遡ることさらに10年、コープマンの80年代の録音で、その後はまだ再録していない。古楽器演奏だが、癖もなく、攻撃的でももちろんなく、クイケンほどの音の個性も無いが、落ち着いて楽しめる。コープマンは何を振ってもそうなるのかも知れない。彼自身が弾き振りする第5番はやはり聴きもので、その他の曲もハーゼルツェット、モニカ・ハジェット、クリストフ・コワンといった名手たちが独奏で参加している。
posted by BIANCO at 17:52| Comment(0) | ピリオド楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シギスヴァルト・クイケン

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Sigiswald Kuijken conducts La Petite Bande

オランダは古楽器演奏の先進国。70年代くらいまでは一種の試行錯誤期のようで、独特の強弱感を強調するような演奏も見受けられた。音質というよりその爬虫類的なアーティキュレーションが気持ち悪いと言って古楽器演奏アレルギーになってしまう人も多かった。

90年代半ばにこの録音を聴いた時には、そんな印象も一新。古楽器による演奏が当たり前になったことを実感したものだ。クイケン率いるラ・プティト・バンドは細かな音の粒子が舞うような軽くしなやかな演奏を繰り広げる。ひとつひとつの音は輝かしいほどなのだが、空気を含んでふわりと仕上げたようなところがあって眩しくない。あまたあるこの曲集の演奏のなかでもベスト・グループに入ると思う。
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トレヴァー・ピノック聴き比べ

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Trevor Pinnock conducts English Concert (旧録音盤)

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Trevor Pinnock conducts European Brandenburg Ensemble (新録音盤)

トレヴァー・ピノックはピリオド楽器で2度録音している。スタイルは基本的に変わっていない。音色や楽器のバランスも似ている。しかし、最初の録音が、几帳面でかっちり動いていく感じなのに対して、新録音はもっと活き活きしている。実際にテンポも速くなっているのだが、単に機械的にスピードアップしたというのではなく、ひとつひとつの音が前に進んで行こうとするエネルギーを感じるのだ。
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