

Jörg Faerber / Württemberg Chamber Orchestra Heilbronn
何だか昔風の演奏。特にその平凡さに味があるというわけではない定食屋のラーメンのような。別に不味いわけではないのだけれど。リズムももっさりしていて、4番の終楽章など個性的とすら言える。3番や6番はまあ曲に合っていなくもない。2, 4, 5番のようなソロが活躍するものは面白味も少なく、録音のせいか音の分離も悪い。全体として副交感神経が活性化するタイプ。
フェルバーとハイルブロンの室内オケと言えば、ルーカス・グラーフやアルゲリッチと共演したアルバムが有名だったし、こんな感じだったっけ、といくつか聴いてみる。アルゲリッチとのショスタコはまあいいとして、ハイドンのピアノ協奏曲はもっさり系。ソロとの共演じゃないハフナー・セレナーデあたりもやはりこのバッハと同じような傾向。現在は、Ruben Gazarian の指揮で活動してBayer Recordsからアルバムも出ているが、2010年のベートーヴェン交響曲全集が最新のようである。
Württembergisches Kammerorchester Heilbronn